PHS-070で始まる番号のMNP後の判別の仕方

ヘッダー背景

▶ PHSのMNPが開始にあたって

2014年10月1日から、今まで携帯電話間しかできなかったMNPが携帯電話とPHS間でも可能となります。

あわせて携帯電話とPHS間のSMS(ショートメッセージサービス)も可能となる予定です。

ご存じのとおり、すでに2013年11月1日から、070で始まる番号が今までのPHSだけではなく、一般の携帯電話にも割り当てられるようになっています。

それまで総務省では090と080の番号帯で1億8000万以上の携帯電話に割り当て可能としていましたが、すでに飽和状態で不足分を今までPHSにしか割り当てられていなかった070の一部を携帯に割り当てることになったようです。

すでに、各キャリア(NTTドコモ、au、沖縄セルラー、ソフトバンク、イー・モバイル)では、2013年11月1日よりユーザーに対して070の割り当てを開始しています。

長らく、070で始まる番号はPHSだけに割り当てられ、番号を見ればPHSと判別できましたが、2013年11月1日以降は、必ずしも070=PHSとは限らなくなっています。

そうなりますと、これまでPHS同士だと通話料無料といったサービスも相手が070であってもPHS以外の場合はサービスが適用されなくなってきます。

その他、固定電話から携帯電話やPHSに発信する場合に00〇〇といった事業者識別番号を付けることにより、料金が割安になったりするような選択中継サービスを利用する場合にも支障が出てきます。

そこで、PHSなのか携帯電話なのかを判別する必要性も出てくるかと思いますが、2014年10月1日までは、番号だけで判別することはできます。

ただし、2014年10月1日以降、MNPが開始された後は、番号だけでは判別できなくなってしまいます。

以下にPHSのMNP開始前と開始後の判別の仕方をまとめてみたいと思います。

PHSのMNP開始前まで

PHSに割り当てられていた番号帯は、070に続く次の数字が「5」と「6」でした。

2013年11月1日以降、携帯電話に割り当てられるようになった番号帯は、070に続く次の数字が「1~4」および「7~9」と区分けされていますので、とりあえず数字を見れば、PHSか否かがわかります。

つまり、070-5xxx-xxxxおよび070-6xxx-xxxxはPHS、それ以外は携帯電話というように070の次の数字を見れば判別できるということになります。

ナンバーポータビリティ(MNP)については、2014年10月1日までは070であっても携帯電話同士なら他のキャリアへのMNPは可能ですが、070のPHSから携帯電話へのMNPについてはできません。

PHSのMNP開始後

2014年10月1日までは上述のようにPHSは070-5xxx-xxxxおよび070-6xxx-xxxx、それ以外は携帯電話と番号だけでキャリアを判別できますが、PHSと携帯電話間のMNPの導入が始まれば、070-5xxx-xxxxや070-6xxx-xxxxであっても携帯電話のケースも出てきますし、その反対に070-5xxx-xxxxや070-6xxx-xxxx以外でもPHSというケースも出てきます。

さらに、080や090でもPHSというケースも出てくるかもしれず、番号を見ただけでキャリアを判別できなくなってきます。

そこで、PHSなのか否なのかを判別できるように、電話を掛けた際に、着信側がPHSの場合には呼び出し音が「ププープー」と2秒間鳴ってから通常の「プルルル・・・」と鳴るようになっています。(当サイト内「呼び出し音でキャリア確認」のページに詳しく記載)ので、この方法で確認できるかと思います。

▶ WILLCOMからY!mobile(ワイモバイル)へ

PHSのMNPが開始されたことによって、PHSでも他社の携帯電話に070の番号そのままで乗り換えることができるようになりました。

それまでは、070の番号を使用していて、例えば、他社のスマートフォンを購入したいといった場合は、一度070の番号を解約し、他社で新たに番号を取得しなければならず、番号が変わってしまうというデメリットを考えた時に、どうしても他社のスマートフォンの購入を躊躇せざるを得ないという人も多かったのではないかと思います。

しかし、PHSのMNPが開始されたことによって、そうした敷居もなくなり、より選択の幅が広がってきました。

それに加えて、PHSのMNP開始に先立ち、それまでPHSを販売するキャリアとしては1社だけとなっていたウィルコムが、2014年6月にイー・アクセスと合併し、同年8月にはウィルコムとイー・アクセスとの統一ブランドとして「Y!mobile(ワイモバイル)」が発足しました。

Y!mobileでは、ウィルコムで扱っていたPHS(ケータイ)とイー・アクセスが扱っていた一般の携帯電話およびスマートフォンなどの機種も幅広く扱えるようになりました。

これによって、PHS利用者がスマートフォンを購入したいと思った時、特に機種にこだわらないのであれば、わざわざ他社に乗り換えなくても、Y!mobile内で機種変更という手続きで、スマートフォンを購入することができるようになりましたので、MNPの手続きが面倒だという人にとっては非常に便利になったのではないかと思います。