▶ 解約後のキャリアは確認できるか?
当サイト「呼び出し音でキャリアを確認」のページでは、相手の携帯に直接電話をかけ、その際に相手の携帯から流れるキャリア固有の呼び出し音で判別するという方法を解説しました。
相手の携帯が繋がる状態でしたら、この方法が判別するための最も有効な方法と言えるでしょう。
しかし、解約された場合は、直接電話して呼び出し音で確認するというわけにはいきません。
解約後の携帯番号のキャリアを調べたい場合、とりあえず、当サイトの携帯電話番号検索でその番号を最初に契約したキャリアであれば確認することができます。
しかし、もしその携帯の契約者が解約前にナンバーポータビリティで他社に乗り換えていた場合を考慮しますと、確実ではありません。
それでは、解約後の携帯電話番号のキャリアを調べるという方法はあるのでしょうか?
▶ 解約後の携帯に電話した際に流れるアナウンスで確認できるのか?
解約した携帯番号に電話した際に流れる音声アナウンスは、以下のような内容になります。
『おかけになった電話番号は現在使われておりません(番号をお確かめになって、もう一度おかけ直し下さい。)』
キャリアによって若干の文言の違いがあるかもしれませんが、「電話番号は現在使われておりません」部分は各社共通で、このアナウンスが流れればほぼ解約されたとみて間違いありません。
この解約後アナウンスの前に、発信者が携帯でかけた場合、そのガイダンスの前に、『こちらは●●●です。おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・』と冒頭に会社名が付く場合があります(●●●は各携帯キャリア名)。
例えば、●●●部分がドコモだった場合、この携帯電話会社名をもって、相手の携帯はドコモであると判断してしまいがちです。
しかし、この解約後アナウンスの冒頭につく『こちらは●●●です・・・』というのは、相手の番号にかけた発信者側の携帯電話会社名がドコモということで、着信者側の携帯のキャリアが必ずしもドコモというわけではありませんので注意が必要です。
実際に、固定電話からかけた場合は、この冒頭部分の会社名は付かず、「おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・」と始まります。
従って、結論としましては、解約後の携帯キャリアについては、確実に調べる方法は無いといってもいいのではないかと思います。
解約後であっても相手が長年同じ携帯キャリアを利用していることがわかっていれば、冒頭にあげましたように、当サイト携帯電話番号検索で調べるか、あるいは、解約直前の携帯アドレスがおわかりであれば、メールアドレスのドメイン名でキャリアを特定することはある程度可能かと思います。
▶ 一時休止とは?
ちなみに、上述の解約後のアナウンスが流れれば解約しているとみてほぼ間違いありませんが、実際のところ、このアナウンスが流れるケースとしては、解約も含め以下3つのケースがあります。
①契約を解除した場合(解約)
②同一キャリア内で番号のみ変更した場合
③一時休止している場合
①と②に関しましては、元の番号は完全に使えなくなるのに対して、③の一時休止については、一定期間内であれば元の番号に戻れることを前提とした手続です。
例えば、海外赴任や海外留学などで、長期間日本を離れる場合やその他、長期間携帯の利用ができないという場合など、完全に解約してしまうのではなく、番号とメールアドレスをキャリア側が保管するというもので、「一時休止」、「番号お預かり」という名称のキャリアもあります。
もちろん、一時休止中は通話、メールの送受信等は利用はできず、解約した状態と同じになります。
また、休止時に事務手数料と再利用時まで月額費用がかかってしまいますが、解約してしまい以前使っていた番号やメールアドレスは使えなくなってしまうことに対し、この一時休止サービスを利用すれば、こちらが再度使いたいタイミングで再利用できるのでとても便利です。
《一時休止を利用した際の保管期間》
携帯キャリア | 保管期間 |
ドコモ | 3年 |
au | 5年 |
ソフトバンク | 5年 |
この一時休止期間中は、上述のように解約時と同様のアナウンスが流れます。
なお、この「一時休止」、「番号お預かり」と呼ばれるものは、料金未納による利用停止、盗難紛失による回線停止による一時的な休止とは主旨が異なりますので注意が必要です。
▶ 解約と混同しやすいその他のアナウンス
携帯に電話を掛けた際に、呼び出し音が鳴らずにアナウンスが流れるという点で、上記解約と混同しやすいものとして、以下のようなものがあります。
料金滞納による利用停止
『おかけになった電話は、お客様のご都合によりお繋ぎできません。』
この「お客様のご都合により」という文言が出てきたら、相手が料金を滞納したため利用停止になっている状態です。
盗難紛失による回線停止
『おかけになった電話は、お客様の申出(ご希望)により現在お繋ぎできません(orしばらくの間止めております)。』
各キャリアによって違いはあるかもしれませんが、「お客様の申出(ご希望)により」がポイントです。
紛失や盗難により、第三者に悪用されないように、契約者側からキャリアに対して回線停止を依頼している状態です。
着信拒否
『おかけになった電話番号への通話は、お客様のご希望(ご要望)によりお繋ぎできません。』
これも各キャリアによって違いはあるかもしれませんが、「電話番号への通話は・・・」がポイントになるかと思います。
これは、相手が特定の番号からの着信を拒否する設定にしている状態です。
以上のケースは、解約ではなく、あくまでまだそのキャリアと契約している状態ですので、また再度通話できる状態になるかもしれません。
▶ 解約後、どのぐらいの期間でその番号は他者に使われるのか?
携帯を完全に解約した場合、携帯電話会社の方ですぐにその番号を新たな別の契約者に割り当てると、前の契約者の関係先から頻繁に電話がかかってくるなど支障が生じる可能性もあります。
よって、各キャリアとも、解約後、周知期間として一定期間、解約された番号を割り当てない期間を設けています。
その期間ですが、一般的には解約後最低でも6ヶ月と言われていますが、各キャリアや状況によってもまちまちで、必ずしも6ヶ月とは限りません。
昨今、070番号帯もそろそろ枯渇している状況なので、それよりも早く割り当てられる可能性も高いかもしれません。