携帯キャリア別にそれぞれのシェア率(2023年度)の状況についてまとめています。

ヘッダー背景

▶ 直近の携帯キャリア3社シェア率の動向

総務省公表の資料によると、携帯電話・PHS・BWA等の移動系通信の契約者数は2017年から、携帯電話単体の契約者数は2022年から、それぞれ2億を超えています。

この契約数をNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、楽天モバイルの携帯電話キャリア4社で分け合っています。

シェアの考え方として、各携帯キャリアの総売上高のシェアという視点や端末機器本体の販売台数のシェアという視点もありますが、ここでは、契約数のシェアについて取り挙げてみたいと思います。

総務省の資料では、具体的な契約者数が公表されている資料が見当たらないため、ここでは一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)公表の数字を引用しています。

また、TCAの資料ではNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3社の数字しか公表されていないため、まず3社のシェアについて見ていき、楽天モバイルについては後述します。


3キャリアのシェア

3キャリアのシェア推移

【表-Ⅱ:直近5年間の3キャリアの契約数推移】
NTTドコモ KDDI(au) ソフトバンク 合計
2019年 79,669,800 58,092,800 42,496,000 180,258,600
2020年 81,750,700 60,120,900 44,749,000 186,620,600
2021年 83,845,600 61,427,900 47,369,400 192,642,900
2022年 86,542,900 63,255,100 50,215,000 200,013,000
2023年 89,179,500 66,913,400 53,682,400 209,775,300

3キャリアの純増数推移

【表-Ⅲ:直近5年間のキャリア別前年比契約純増数の推移】
NTTドコモ KDDI(au) ソフトバンク
2019年 2,152,400 3,830,000 1,655,200
2020年 2,080,900 2,028,100 2,253,000
2021年 2,094,900 1,307,000 2,620,400
2022年 2,697,300 1,827,200 2,845,600
2023年 2,636,600 3,658,300 3,467,400
注  釈
  • 上記図表は、各キャリアからの申告に基き、一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)が集計している数字を元にシェアとしてまとめたものです。
  • auにつきましては、同じグループの「沖縄セルラー電話株式会社」の契約数も含まれています。
  • 表-Ⅱのデータは、各年の12月末時点のそれぞれの契約数の累計を基準としています。
  • 表-Ⅲのデータは、各年の12月末時点の契約数の累計から前年の12月末時点の契約数の累計を差し引いた純増数です。

◎ 楽天モバイルのシェア

次に、2019年10月より、他のキャリア3社と同様に、MNO(移動通信サービスに係る無線局を自ら開設している電気通信事業者)として、本格的にサービスを開始した楽天モバイルのシェアを見ていきましょう。

なお、下記シェア数は総務省が把握している携帯電話契約数総数に対する楽天モバイルの契約数の割合です。

【楽天モバイルの直近4年間のシェア】
年/月 契約数シェア(%)
2020年12月 0.8
2021年12月 2.1
2022年12月 2.2
2023年12月 2.4
引用:総務省|報道資料
【楽天モバイルの契約数推移】
年/月 契約数シェア(単位:百万 四捨五入)
2020年12月 3,42
2021年12月 5,31
2022年12月 4,98
2023年12月 6,46
引用:楽天決算資料